トレースで必要となる「個体識別」ですが、倉庫から製品出荷を行う場合に利用している「出荷ラベル」に一手間加えるとカンタンにトレース管理が実現できるのをご存知でしょうか?工場から出荷された製品が「いつ」「どの担当者が」「どこへ」出荷されたのかを管理することが可能です。そんなトレースに重要な「出荷ラベル」の各業界向けフォーマット事例をご紹介したいと思います。

この記事の目次

・トレースに使える!業界別の出荷ラベルフォーマット紹介
・出荷ラベルを使ったトレースデータ収集の紹介
・各業界の出荷ラベル運用と出荷ラベルの起動画面の紹介

トレースに使える!業界別の出荷ラベルフォーマット紹介

トレースに使える!出荷製品現品票フォーマット

自動車業界などで利用が多い「現品票」ですが、現品票発行する際によく項目として印刷する内容として、現品票の連番情報、製造担当の会社名、出荷予定日付、製造コード、製品名、数量、色、ロット番号等があり、QRコードを発行する場合はご紹介した項目(出荷予定日付、製造コード、製品名、数量、色、ロット番号) など管理上、必要な項目を印刷します。

このQRコードでの管理項目が少ない場合は、トレースデータとして不足する場合があるので、出荷先の企業と相談を行い変更追加が可能か、もし変更が難しい場合は「出荷製品現品票」とは別の「社内用の製品管理表」を使った運用でトレース管理を行います。

トレースに使える!アパレル製品出荷ラベルフォーマット

アパレル業界については、梱包した箱にパッキングリスト番号、箱番号、検品会社名、製品コード(品番コード)、出荷先名、色、サイズ、入数、入数合計、商社名、製造工場名、出荷先、バーコード(パッキングリスト番号と箱番号)を印刷。この箱とパッキングリストを呼ばれる出荷一覧表をセットにして出荷を行います。

出荷時はパッキングリスト番号と出荷ラベルに印刷されたバーコードをスキャン照合してパッキングリストと箱の組み合わせの確認を行い出荷し間違いを防止します。

トレースに使える!飲料向け製品出荷ラベルフォーマット

食品工場の出荷ラベルは製品によりますが単一製品をカートンに100箱などの単位で出荷を行うため、基本的には1パレットに1枚のラベルを発行し運用します。出荷ラベルには製品名、製品コード、製造ロット、生産ライン、数量、QRコードを印刷し、QRコードには製品名以外の情報を保存し印刷を行います。

アパレル業界と同様出荷時には出荷指示書などがあり、出荷予定のパレットに誤りがないかを、ハンディーターミナルで照合しながら出荷を行い、出荷防止とトレース管理を行います。

出荷ラベルを使ったトレースデータ収集の紹介

先に紹介した各業界の出荷ラベルのフォーマットですが、実際の運用ではラベルに印刷したQRコードをスキャンすることからトレース管理が開始されます。基本的な作業は同じなので、ここでは自動車業界で利用される現品票の出荷運用を元にご紹介したいと思います。

作業開始を実施時に作業責任者はハンディーターミナルで自分の社員カードのバーコードをスキャンし作業を開始します。このスキャンを行うとハンディーターミナル内部の日付も同時に取得します。そのため「作業開始時刻」と「誰」が作業を行うかが保存されます。

その次は出荷作業の元となるパッキングリストのQRコードをスキャン。このQRコードにはパッキングリスト番号の情報等が保存され、この情報を元に出荷対象となる製品を出荷します。

対象となる製品のカートには「製品現品票」が貼り付けられていますので、この現品票のQRコードをスキャン。この一連の作業を行うと「作業時間」「担当者」「パッキングリスト情報」「対象製品の現品票」が全て関連付けされトレースデータとして保存されます。

出荷した製品に問題が生じた場合、このデータを元に調査を行い、出荷先へ出荷実績データとして活用することが可能です。

各業界の出荷ラベル運用と出荷ラベルの起動画面の紹介

各業界の出荷ラベル運用については以下の記事にて更に詳細をご紹介しています。
食品の回収リスクを激減する出荷ラベル追跡トレースシステム
自動車製造品の出荷ラベルを利用した回収トレサビリティシステム
製品ラベルと保証書をセンサー連動発行で家電回収のトレースを実現
中国トレース運用で必須の出荷ラベル発行ソフト画面を紹介
物量の多い出荷回収に効果を発揮。自動貼り機を連動した出荷ラベル運用
金属加工品の追跡管理に。計量を連動するラベル発行システム
GHSラベルにも。センサーとラベル印刷連動ドラム缶のトレースシステム
家電品リコールに製品ラベルと企業サイト連動トレーサビリティ

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