現在中国で流行しているSNSアプリ「微信WeChat」をご存知でしょうか?日本人の方は微信WeChatについて余り理解をされている方が少ないのですが、微信WeChatが現在食品のトレース管理と偽造防止に一役買っています。

この記事の目次

・中国の日常で広がりを見せるWeChat(微信)とは
・トレーサビリティーのハード構成(ラベル発行とデータ収集)

中国の日常で広がりを見せるWeChat(微信)とは

「微信WeChat」とは元々SNSアプリケーションの一つでしたが、現在は利用の幅が広がり電子マネー機能による決済、その他アプリケーションとの決済を含めた連動、グループメッセージ機能によりビジネスシーンでの利用、Iot製品との連動利用など日常での利用シーンが日に日に増している状況です。

そんな「微信WeChat」の利用方法の一つとして徐々に増えている機能が先にも述べた偽造防止とトレース確認機能です。現在中国で販売されているペットボトルなどの飲料や中国独自のお酒「白酒」などの製品のプルタブやキャップにQRコードが印刷されている事があります。このQRコードをスキャンすると、その製品の個体情報と共に製造された日付や、QRコードが何度スキャンされたか等の情報が表示される機能があります。

この機能を使うと消費者自身が購入した製品を直接自分の目で確認が出来るため、口にする前に安心な製品なのかを判断することが可能です。ここではどのようにQRコードが印字され利用されているかをご紹介したいと思います。

消費者自身がWeChatスキャンで偽造とトレース情報をチェック

「微信WeChat」で消費者にトレース情報を公開するためには、工場で利用している生産管理システムとWeChat公式アカウントが必要となります。どのようにしてQRコードを作成して消費者が利用をできるようになるのかを、順を追ってご紹介します。

工場内で利用される工程管理データを元にQRコード化して顧客へ公開したい情報、例えばシリアル番号や製品コード情報などをWeChat公式アカウントへ送信します。送信するシリアル番号などの情報と工程管理データを紐付けされる状態にしておくことで、リコール問題発生時に製品回収に活用が可能となります。

WeChat公式アカウント側からは暗号化されたURL情報が送信されます。この暗号化されたURLが製品個体の識別情報となるため、URLをQRコードとして印刷します。印刷方法は製品に貼り付ける箇所や方法によりラベルプリンターで印刷、またはインクジェットプリンターでの印刷などを利用します。

商品購入者は商品に貼られたQRコードを「微信WeChat」でスキャン。指定されたURLにアクセスするとシリアル番号を元に工程管理の情報や製造日付、URLにアクセスされた回数が画面に表示されます。
WeChatのトレース機能の概念
消費者からすれば自分が購入した製品を直ぐ様スキャンして偽造品なのか、いつ製造された製品なのかを確認することができます。

製造元であるメーカー側からすると消費者に対して、安心と安全の取り組みをアピールする手段となり、消費者自らが購入品に対して直接確認を行う手段を提供することで、製品に疑問が生じた場合の回収作業の迅速化に繋がります。

生産管理データを製品管理に上手く活用することで、消費者にも企業側にとっても「微信WeChat」のスキャンは有益なトレース活用の事例の一つといえます。

「微信WeChat」の機能導入に対しては、生産ラインの機器との連動が必須となります。弊社は今回ご紹介した事例として白酒キャップへのQRコード印刷設備との連動経験もありますので、飲料メーカーなどの横展開も可能です。

中国トレーサビリティお問い合わせ

題名
必須項目
会社名
必須項目
WEB
所属部門
お名前
必須項目
電話番号
メールアドレス
必須項目

携帯電話メールアドレスは登録不可、
企業ドメインのメールアドレスよりお問い合わせ下さい。
フリーメールでのお問い合わせはご遠慮ください。
また迷惑メールフォルダに振り分けられる場合があります。
ご連絡が受け取れるよう、迷惑メール設定の変更をお願い致します。
お問合せ内容
必須項目

ご記入後、【確認】ボタンを押して下さい

入力の内容をご確認後、宜しければ、【送信】ボタンを押して下さい
修正する場合は、【戻って編集】ボタンを押して下さい。

送信が完了しました。
すぐに、ご登録のメールアドレスに確認メールが届きます。届かない場合は、迷惑メールに振り分けられているか、メールアドレスの入力間違いの可能性がございますのでご確認くださいませ。

送信前に問い合わせ内容を確認してチェックボックスをクリックしてください。