自動車業界の工場内で製造中の製品は現品票を使って製造過程のトレース管理をしています。現品票は自社発行やメーカーから配布されるなど様々な種類の現品票が生産現場で利用されていますが、中国の生産現場で扱われている現品票はPDFデータで配布されレーザープリンターで発行して手作業でカットする運用方法が主に採用されています。

PDF現品票の発行運用は当たり前の業務となっていますが、実は弊社パッケージソフトとラベルプリンターを導入するとPDF現品票は大きな改善が期待できる業務なのです。
現品票についての説明は「リコール回収にも活用する現品票の種類と運用方法のご紹介」を参考ください。

この記事の目次

・現行の現品票の発行運用方法と問題点
・現品票発行システムのポイント
・現品票発行システムの機能の紹介
・体験版ソフトのご提供について

現行の現品票の発行運用方法と問題点

現行のPDF現品票運用の流れ

多くの現場が取り入れているPDF現品票の運用ですが貴社の生産現場でも同様の運用が行われているのでは無いでしょうか。PDF現品票の発行から現品票の利用開始までの流れを確認のためにご紹介したいと思います。

各サプライヤーは自動車メーカーから現品票の元となるPDF現品票データを受領して、現品票を発行します。受領したPDFデータの構成はA4用紙サイズ1枚に対して現品票データが3枚から6枚セットになっており、1枚の現品票データに品番コード、生産予定日付、入数などの情報が含まれます。各サプライヤーは毎日このA4用紙サイズのPDFデータを多い時には1,000枚程度を社内で印刷して手動でカットをして現品票の準備を行っています。

この送付されたPDFデータは、トナープリンターや複写機から発行されカッターや裁断機を使い現品票の罫線に沿って切り分けを行います。カットされた現品票は各品番単位に手作業で仕分けされ品番単位で保管を行い、生産現場に配布して生産が開始されます。

現行のPDF現品票運用の問題点

PDF現品票の運用の問題点は、どのような点があるのでしょうか。大きく3つの問題点が考えられます。それぞれの特徴を含めてご紹介します。

一つ目は作業効率の悪さ
例えばA4用紙換算1,000枚、1枚辺り3枚の現品票がセットされている場合は、プリンターで1,000枚を発行した後にカッターや裁断機で1,000枚を3分割にカット。カットした後の3,000枚の現品票を品番別に手作業で仕分けを行い、仕分けが終わった現品票は管理棚で保管し生産準備を整えます。裁断から仕分けと手作業のため枚数が増えれば増えるほど作業効率が非常に悪くなります。

二つ目は労災に繋がる裁断の安全性
作業の安全面を考えると、日々の定例作業でカッターや裁断機を使い裁断する現品票作業は非常にキケンです。労働災害にも直結するため手作業による裁断作業を継続する運用形態は早急に見直しが必要では無いでしょうか。

三つ目はランニングコスト
一つ目の作業効率の悪さでお分かりかも知れませんがPDF現品票を発行するために専用人員を雇用した企業や発行枚数が多いため現品票専用の複写機を購入したという企業もあります。

生産過程で必須となる現品票の発行量は多くコピー用紙やトナーのランニングコストも負担大です。またカット作業中の労働災害が発生した際の補償金なども考えると安全・効率的でコストパフォーマンスが良い運用とは言えないのでは無いでしょうか。

ラベルプリンター導入だけで改善ができないのか?

システムを導入せずにラベルプリンターを導入すればカットしながら発行ができるので、作業効率が改善されると思われがちですが、ここには大きな問題が二つ潜んでいます。

PDFの場合は印刷ドライバーのオプション機能を使い等間隔での分割範囲指定の発行は可能ですが、実際に現場で利用されているPDF現品票にはヘッダー・各現品票の間・フッダーの余白サイズが不等間隔の場合もあり、ラベルプリンターで印刷をしてもドライバー内の調整だけではズレを無くして現品票を発行しながらカットする事ができないのです。

また現品票は提供するメーカーによりフォーマット (分割サイズ)がそれぞれ異なっています。同じメーカー内でも品番などによってフォーマットが異なる場合もあり、各フォーマットに合わせて分割サイズの微調整を行う必要があり発行に手間が掛かります。

その上、余白サイズが等間隔の現品票だったとしても発行後の現品票の仕分け作業が解決することができずラベルプリンターだけの導入では、多くの時間を使う手作業が完全に廃止されず効率化としては不十分な要素が残ってしまいます。

現品票発行システムのポイント

弊社より紹介する現品票発行システムを導入すると大きく3つの部分が改善されます。現品票発行システムとラベルプリンターを連動して発行することで、手作業のカット作業が廃止され自動で現品票をカットしながら発行します。

また手作業による仕分け作業もシステム内で自動的に仕分け対象の値を選別して発行を行います。そのため手作業による仕分け作業が廃止され作業効率が大幅に改善されます。

なおラベルプリンターで自動カットを行うため安全面も保たれ、裁断作業による労働災害が防止されます。

今まで専任スタッフによる発行・裁断・仕分けの作業がありましたが、今後は現品票発行システムとラベルプリンターを導入することで、専任スタッフを配置せずとも現品票の準備作業が可能となります。またコピー用紙やトナー、現品票専用の複写機などランニングコストも抑える事ができます。

現品票発行システムの機能の紹介

現品票発行システム機能の特徴的な点についてご紹介したいと思います。

PDFトリミング機能を搭載
対象となるPDF現品票をシステムに取り込み、トリミング機能を使い印刷対象範囲を指定できます。今まで手作業でカットしていた印刷不要な余白部分はシステム内で取り除けます。また印刷範囲はX軸とY軸を使い数値化していますので、もし印刷範囲の微調整が必要な場合はX軸とY軸の数値を入力して変更することで調整が可能です。

デジタルスキャン機能を搭載
現品票内のバーコードやテキスト情報をデジタルスキャン機能で読み込みし数値化することが可能です。数値化したデータを元に全データの仕分け作業をシステム内で自動的に行い、仕分け完了後に現品票の発行を行います。今まで手作業で一つずつ仕分けしていた業務もこの機能で大幅に時間短縮されます。

プリンター指定機能を搭載
PDF現品票は最初の数ページは現品票の見出し情報が含まれる場合があります。例えば1ページから3ページまでが現品票に関係する補助情報が記載され、4ページ目から現品票データが開始されるのですが、このような場合は1ページから3ページまでを複写機やレーザープリンターから印刷し、4ページからラベルプリンターから印刷を行うように、見出し用のプリンターと現品票のプリンターを指定選択することができます。

もしもの時の再発行機能を搭載
全ての現品票を発行した後に現品票を一部紛失した、破れてしまった場合は、再発行機能を搭載していますので発行したい現品票をシステム内で検索し印刷が可能です

システム導入後の現品票運用の流れ

以上ご紹介した現品票発行システムの機能を使った、現品票発行の運用以下のようになります。

PDF初回入手時はシステム内のフォーマット登録画面にPDFを取り込み、印刷範囲を登録し保存。一度保存すればその後はフォーマット情報を呼び出すだけ。もし新規にPDFフォーマットを入手した場合、既に保存されているフォーマットと同一であれば、登録されているフォーマットを呼び出して流用できるので、新規登録を都度行う必要はありません。

PDFの印刷範囲の指定を行った後は、仕分け対象のテキスト情報またはバーコードを指定します。指定した情報をシステム内でデジタルスキャンして自動仕分けを行います。指定された範囲のデータが正しくスキャンできるか、設定中に確認することも可能です。

以上のフォーマット画面登録をした後は、印刷画面にて現品票の発行を行うと自動的に仕分けされた現品票がカットされながら出力されます。

なお現品票の運用についてはこちらを参考下さい。

リコール回収にも活用する現品票の種類と運用方法のご紹介
生産指示書と現品票で現場改善を実現する追跡管理術をご紹介

体験版ソフトのご提供について

現品票作業の効率化をお考えの企業様向けに体験版ソフトをご準備しております。まずは実際にソフト操作いただき自社業務にあったソフトか体験のうえ購入をご検討ください。導入を検討されている中国の拠点、既にラベルプリンターを導入されているか有無、導入されている場合はラベルプリンターメーカー名ならびに型式をご記入いただけると対応がスムーズです。

江蘇省無錫地区、天津地区、湖北省武漢地区などのサプライヤー様にてご利用をいただいております。

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