原料・製品・仕掛品の入出庫の在庫管理を中国でシステム導入を実施したいが、現地に業務とシステムが両方分かるスタッフが不在でシステム化が遅れている。投資コストを抑えて実現したいなど中国のシステム導入には課題がつきものです。
弊社クラウドタイプの在庫管理システムは、基本的な在庫管理に関する機能を搭載しており、インターネット環境が整えば開発不要ですぐさまご利用が可能です。
またサーバーやシステムを現地導入する必要がなく、利用料は毎月月払い形式のため、経費を抑えてシステム導入が可能です。
この記事の目次
・クラウド式在庫管理システムの導入ポイント
・クラウド式在庫管理システムの各機能とシステム構成
・入荷と入庫の基本機能
・倉庫の基本機能
・製造・外注の基本機能
・出庫の基本機能
・在庫管理業務を更に円滑にする補助機能
クラウド式在庫管理システムの導入ポイント
今回紹介する弊社のクラウド式在庫管理ソフトは、基本的な機能は一般的な倉庫管理の業務を満たしているので開発不要で、原料や製品などのマスタ情報のご準備と工場内のWi-Fi環境さえ整えば、すぐに導入が可能です。※環境については弊社よりアドバイスいたします。
またどうしても特殊な業務運用があり基本機能では対応できない場合は、業務内容を確認しまして別途追加開発が可能です。
現地にサーバー導入を行いませんので、現場スタッフにIT担当者が不在でもネットワーク環境が整えばシステム導入が可能です。面倒なサーバーの運営保守が要りません。
サーバーは倉庫内に設置せず、クラウド環境に準備をしています。工場側が停電が起きてもシステム側には支障をきたしません。
また費用については月払い制(月・半期・通期など)のため、固定資産計上ではなく費用計上にて処理を行いますので、会計面・財務面でメリットが生じます。
クラウド式在庫管理システムの各機能とシステム構成
弊社お客様の導入経験を元にしており、在庫管理を行う上で必要となる機能を網羅しています。ERPやMES等の上位システムなど連携も可能。
在庫管理の運用で用います周辺機器としてハンディやPCL、プリンターとの連携も可能です。上位システムとの連携、周辺機器に顧客指定がある場合は、別途開発費用が必要となります。
システム構成としてはクラウド上に準備した在庫管理システムにネットワークを介して導入先の倉庫よりアクセスして運用となります。
在庫管理システムの機能はロケーション管理、複数ロットの管理、パレットとパレットに搭載した製品の紐付け管理など管理体制に応じて在庫管理を実現します。
管理する倉庫単位は原料・製品・不良品・仕掛品など複数の倉庫管理が可能、同じく関連する各部門を登録して連携した在庫管理を実現できます。
在庫管理対象の物品についてはパレット単位、箱単位など現状の管理体制に応じて、また新しく管理したい詳細管理体系に応じて管理が可能です。
クラウド型の在庫管理ですが周辺機能や上位機能など工場で必要となる周辺環境を考慮した仕組みとなっています。
入荷と入庫の基本機能
原料や製品管理に必要なラベル発行、原料については到着後に原料検品などが必要であれば品質検査後の入庫、パレットと原料や製品を紐付けて管理する場合はパレット紐付け管理、倉庫の在庫管理には必須機能のロケーションとの紐付け入庫などの機能をご準備しております。
倉庫の基本機能
入出庫に関する在庫管理で必要となる運用の補助的な機能構成となります。
毎日発生する原料や製品などの入荷・入庫・出庫・出荷の流れ。各原料や製品の流れを履歴として保存していますので、明細情報として履歴データ検索して確認が可能。各流れは数量として確認ができ、Excel形式で履歴データを出力が可能です。
また倉庫内の原料や製品をロット別に管理したい場合はロット別の管理が可能です。
例えば同じ原料でもロットが異なる場合があり、それぞれを分けて管理を行いたい場合は、ロット情報別に管理が可能となります。
安全在庫設定も可能で、指定数量を下回ると担当者へ通知を行い、在庫切れを起こす前に発注や追加製造を実施して製造ロス・時間ロスを抑えます。
製造・外注の基本機能
製造とは原料倉庫や仕掛品倉庫から製造工程に対して払出し、受け入れを管理する機能を指します。外注は外注先に対しての払出し、受け入れを管理する機能となり、払出し先が異なる、細かい機能は異なりますが基本的な流れは同じとなります。
製造の基本機能
原料倉庫や仕掛品倉庫から製造工程に対して払出し(出荷)時にスキャンし、製造工程で加工を行う。製造工程に払出したが不良品があり返却する際にスキャンする。払出し時に余剰数量も合わせて払出したので、再度倉庫に受け入れ(入荷)時にスキャンする。
このような倉庫と製造工程で発生する物の動きについて、管理を行う機能となります。
外注の基本機能
外注管理は自社工場と外注先となる協力会社向けの出荷、返却、再入荷を管理する機能となります。
各外注先向けの原料や仕掛品の出荷、出荷品に不良品が発見された場合や外注先の製造工程で仕掛品に不良が発生した場合の返却、外注先で加工を行い仕掛品として再入荷の場合、工場から出荷、返却、再入荷のタイミングでスキャンし実績管理を実施します。
出庫の基本機能
出庫機能は出荷指示書や送り状の出力機能、指示書に合わせたロケーションとパレットとピッキング作業、倉庫からの出庫、パレットQRをスキャンして出荷と一般的な出荷・出庫で必要となる機能です。
在庫管理業務を更に円滑にする補助機能
在庫管理機能には弊社が今までに在庫管理システムを導入したノウハウを元に更にもう一歩進んだ在庫管理改革を行うために必要でお客様に喜ばれた機能を標準装備しています。
業務進捗を見える化。情報共有する電子カンバン機能
こんな経験はありませんか?安全在庫数や在庫数ゼロの原料や製品を印刷して関係スタッフに共有する。時間別の出荷実績を印刷して遅延状況をスタッフと共有。
在庫管理をシステム化するとリアルタイムな入出庫データがサーバー上に保存されています。
ドキュメントを出力してデータ共有するのではなく、システム上のデータを大型液晶画面に表示して、リアルタイムのデータを必要スタッフと共有が可能となります。
視覚的にもデータのリアルタイム性からも分かりやすい電子カンバンが中国で喜ばれています。
出力した資料を現場に貼り付ける作業も要らず、入出庫の数量更新の時点で電子カンバン側もリアルタイムで表示が更新され、情報共有ロスや時間ロスが無くなります。
自由にデザインするラベル設計機能
原料を社内で共通管理したい場合、業者別で異なるラベルでは管理が困難です。そんな時は標準装備のラベル設計ソフトを利用して、必要項目を満たしたラベル作成が可能です。
品番やロット番号などの情報をQRコードへ保存も可能。また初期導入時は弊社エンジニアが操作方法の教育を行い初期で必要となるラベル設計は弊社エンジニアが対応いたします。
担当責任を明確に分かり易くする承認機能
原料入荷時の承認、製品出荷時の承認など実運用の作業で担当者がスキャンを実施し、その結果について現場責任者が了承する。
棚卸しについては担当者が実作業を行い、現場責任者の確認のあと、結果報告を課長や部長など上司に報告して作業完了する、そんな業務の役割があると思います。
担当者のみで業務完了させる、責任者に報告をして業務完了させる、責任者が居ない場合は代行責任者も含めて業務完了させる等、各業務別に責任承認を管理する設定機能を準備しています。
業務の責任の所在を明確にし、責任ある業務は確実に上司確認を必須とする運用が実現できます。
なお運用上の作業でコメントが必要な場合は、コメント記述など必要に応じて機能の追加が可能です。
普段使いの機能保存で無駄をショーットカット。お気に入り機能
各担当者で日ごろ使う機能の数は限定されている、月に一回など利用頻度が少ない機能を多くの機能の中から探し出すのに時間が掛かって面倒などの問題があるかと思います。
こんな場合はお気に入り機能(ダッシュボード)に自分がよく使う画面や重要だが利用頻度が低い機能を保存させる事が可能です。
通常画面からクリックを進めて目的の機能の画面を探すより、機能をお気に入り登録しておけばショーットカットして利用が可能になります。
余計な操作の手間や機能が保存されている箇所を覚えておく必要がありません。
まとめ
如何でしたか?弊社HSTのクラウド式在庫管理システム。ご興味のある方は以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
デモ環境など含めて機能確認も可能ですし、より詳しい説明が必要な場合は、必要に応じて日本人スタッフもしくは中国人スタッフよりご説明いたします。